こうしなきゃいけないという枠を捨てる

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こんにちは、リヴァの伊藤です。
先日、シフトラボ(※)が企画したツアーを使って気仙沼と陸前高田に行ってきました。

※)シフトラボは、日本を代表する社会的企業家のコミュニティに参画し、社会と人財のイノベーションへ共創・協働する、新たな行動/実験/体験プラットフォームです。(HPより抜粋))


自分が参加した目的は、
うつの方へ今回のツアーをご紹介できるかを検討するためです。

※斉吉商店でのランチ。このカニしんじょうはめちゃくちゃ美味しかった

ツアーの主な内容としては、

1)斉吉商店
2)アンカーコーヒー

を訪問して経営者のお話を聞いて、実際に簡単な現場体験をするという1泊2日のプログラム。

今回の訪問の中で印象的であったこと、それは初日に訪問した斉吉商店の斉藤和枝さんがお話頂いたエピソードです。


※震災時の状況を説明する和枝さん

斉吉商店は先祖代々、さんまの煮つけなどの加工商品を作ってきたそうです。
しかし震災によって、工場が全て流されてしまいました。
そんな中、奇跡的に非常用に取っておいた秘伝のたれが、がれきの中から見つかりました。

これがあればなんとかなると、鍋3つからもう一度、作り始めました。

とはいえ震災時ですから、様々なものがいつも不足している非常事態。
そんな中では、これはこう使うとか、これはこういうもの というこれまでの考えではうまくいかなかったようです。
自分がいかに枠にとらわれていたかに気づいたと仰ってました。

非常時だから気づいたのかもしれません。
斉吉商店は、この震災を機に本来やりたかった個人向けの手作り商品を届けるようになったそうです。

(震災前は、工場で製造したものを業者に卸していた割合が高かった)



※皆で作業もしてみたり。熟練のすごさを実感。

何がキッカケとなるかはわからないものだなーと本当に思います。
こうしなきゃって思っていないか、それは周りを気にし過ぎているのではないか、何を実現できればいいのか、枠を捨てて考えてみる。
斉吉商店の場合は、ずっと個人向けにシフトしていきたいと考えていた。
それがあったから転機に出来たわけです。

リヴァの領域で考えてみると、

①どういう生き方をしたいのか常に模索しておく
②そのためには様々な価値観や生き方に触れ、体験をしてみる
③方向が見えた時に障壁となっているものをリストアップ
④その障壁が自分の思い込みや常識のようなにとらわれていないか
スモールステップでアクションしていく

とはいえ、そんな簡単ではないですよね。
出来る人は出来るんでしょうけど、一部に限られています。

多くの人が自然に自分の生き方について考え、やりたい・ありたいに気づける仕組みがあれば世の中はもっと面白くなると思ってます。

引き続き実現に向けたプロセスを楽しみます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人
伊藤 崇 株式会社リヴァ 代表取締役

1978年宮城県生まれ。大手システム会社でエンジニアとして勤務後、障害者就労支援会社に転職。多くのうつ病患者を生み出す企業や社会への疑問と関心から2010年8月にリヴァを設立、現在に至る。

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