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うつ体験談

< 読者の皆様へ > 「うつ・リヴァトレ体験談」には、うつを経験された方の生い立ちや、
その後のつらい経験に関する表現が含まれている場合があります。
ご自身の体験を思い出して心に負担を感じられる心配がある方は閲覧をお控えください。

2018.04.04

【うつ克服】仕事で失った自信を、仕事で取り戻しました。-30代男性

慣れない業務で成長を感じられない日々

IT系企業に経理担当者として入社した私は、2年が経った29歳の時、思いがけず財務の仕事を任されることになりました。以前の職場も含めて経理の経験は長いものの、財務は全く初めて…。似ているようで全く違う業務のため、不安だらけでした。

財務担当者は私一人。分からないことは自ら学ぶか、財務経験のある上司Eさんに相談するしかありません。しかし、私はEさんに対して「外資系出身のエリートだから、雲の上の人だ」と、つい距離を感じてしまい、相談することが出来ませんでした。

その頃、会社は急成長。50名ほどだった本社勤務の社員は約300名に増員。入社してくる社員のレベルも、求められる仕事のレベルも高くなり、「自分はこの先やっていけるのか」という漠然とした不安や「結果を出して期待に応えないと、この会社にいることはできない」というプレッシャーに追い立てられていました。

また、慣れない業務を相談せずにこなそうとするあまり、平日は深夜まで残業、土日もほとんど出社。なんとかこなしているものの、周りの人と比べてしまうことで自分の成長を感じることが出来ず、孤独感は増していきました。

ある日、私はいつものように休日出勤していたのですが…パソコンのキーボードに当てた手が突然、動かなくなってしまったんです。不思議ですが、「動かしたくない」と身体が拒んでいるようでした。身体のエネルギーが空っぽになってしまったような感じも覚えました。

その日を境に、朝起きづらくなり、遅刻してしまうことも増えていきました。

 

「うつ病です」と言われ、気が楽に

うつ病経験のある友人のアドバイスで病院に行くと、先生からは「うつ病です」と言われました。その診断への抵抗感は一切なく「これで楽になれるかもしれない」と安心したことを覚えています。

しかし、日々の仕事は相変わらず。ストレスを紛らわせるように、主治医からの指導を無視して、毎日お酒を飲んでいたのです。置かれている状況から逃げたい一心でしたが、変に気持ちが昂り、他人に対して攻撃的に接してしまうなど、自分をコントロールできない状況が続きました。

駅のホームでは、「飛び込もう」とまでは思わなかったのですが、“変なこと”を考えてしまうことも。当時の気持ちを表現することは難しいのですが「痛くもつらくもないのなら、死んでもいいかな」と思いながら帰宅していた日のことを覚えています。

自分を傷つけることはありませんでしたが、頭の中は不安や孤独などの気持ちでいっぱいでしたね。

その後、うつ病であることを、会社に報告。業務を軽減してもらい、1週間休みました。休みが明けても、薬を飲みながら出社し、なんとか1年間働き続けました。 仕事がうまくいかないことに加え、その時期は攻撃的になっていたせいで周囲との関係も悪化しており、自信を失っていきました。そんな自分と向き合うことから逃げるように、私はついに退職しました。

 

慣れている経理の仕事で自信を回復

Eさんとの人間関係がうまく築けなかったせいか、転職を検討し始めた頃に、以前勤めていた会社で上司だったOさんを思い出しました。次に働く場所ではOさんのように、しんどいと思ったときに「しんどいです」と素直に相談できる上司と働きたいな…そんな期待を胸に、思い切ってOさんに連絡してみたのです。

相談してみると、Oさんが勤めている会社で、人事のスタッフなら募集しているとのこと。私はさっそく応募し、無事に内定を得ることができました。

その会社では、信頼できる上司であるOさんが見ていてくれているという安心感の中で働くことができました。しかし、初めて取り組んだ人事の仕事はすぐに大きな成果が出るものではありませんでした。それなのに、またしても自ら「成果を出さなければ」というプレッシャーを課してしまい、つらい日々が続いたのです。

そんな時に「経理をやってくれないか?」という打診を受けました。前職の財務でのつらい思い出が頭をよぎって一度は躊躇したものの、いざ引き受けてみると、思いの外、成果が出始めたんです。自信も徐々に回復し、精神状態も安定していきました。

そのまま数年務めた後、経理として再び転職。現在もその会社で順調に働くことができています。

うつを克服できた要因としては「自信を持てる職種に就けたこと」や「上司との間に相談しやすい関係が築けたこと」が大きかったのかもしれません。

うつ病になった時は、できないことを無理してでもやりきろうとしていました。「無理をしないとその会社にいられない」と思い込んでいたんです。でも、無理してやるだけでなく、上司などに相談することも必要ですし、相談できるように日頃から信頼関係を築いておくことも重要だと今は思っています。

 

うつ病経験は「幸せ探しのきっかけ」

「うつ病になったことは自分にとってどんな意味があるのか」と、改めて考えてみることがあります。

言葉にするのはとても難しいですが、うつ病を経験してから「幸せって何だろう」と考えることが増えました。昔は「幸せ=成功」だと思い込み、ネット業界の著名人やスポーツ選手ばかりを成功者とイメージしていたんです。

でも、いまは自分に嘘をつき続けてまで目指すべきもの、守るべきものなんて無いと思っています。うつ病になった時は「しんどい、逃げたい」と思う自分を「まだいける」と騙していたのかもしれません。

「幸せって何だろう」という自分自身への問いに、私はまだ答えを見つけられていません。でもうつ病を経験したことは、幸せ探しのきっかけになっています。

先日、とある自然の豊かなスポットへ行く機会がありました。耳を澄ますと、鳥の声が聞こえてきて「綺麗だなぁ。鳥の声をきいたのは久しぶりかも…」と思ったんです。 でも、その後の生活の中でふと耳を澄ましてみると、都会にある自宅から駅までの道でも、鳥の声は聞こえてくるということに気付いたんです。

これまではつい仕事に夢中になったり、目先のことに気を取られたりして、日常の中にある美しさや喜びを感じられなくなっていたんだと思います。

ゆったりと周りを見渡せば、ささいなことでも、幸せはきっと見つかる。近頃はそんな気がしています。

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この記事を書いた人

北口ひとみ
株式会社リヴァ

大阪出身。上京後はWEBディレクターを経て、リヴァへ入社。支援職をする傍らリヴァマガの運用管理に携わる。大阪移住を決意しリヴァを卒業。元リヴァ社員として退職後も執筆を継続。

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幸せのカタチは、十人十色、人それぞれ。
他人のモノサシで測った「素晴らしい人生」よりも、
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だから、一人でも多くの人の「自分らしい生き方」をともに探し、
「何度でもチャレンジできる仕組み」を提供していく。
それが、私たちリヴァの夢であり、仕事です。

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