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うつ体験談

< 読者の皆様へ > 「うつ・リヴァトレ体験談」には、うつを経験された方の生い立ちや、
その後のつらい経験に関する表現が含まれている場合があります。
ご自身の体験を思い出して心に負担を感じられる心配がある方は閲覧をお控えください。

また、記事に登場する各種の治療法については株式会社リヴァが提供するものではなく、
それらの効果・効能については一切責任を負うことはできません。
お問い合わせにも対応致しかねますのでご了承ください。

2018.09.28

【うつ体験談】「周りの支えがあって現在の自分がいる」と心から思えた – 30代男性

ひきこもりと社会復帰の狭間で揺れた10代~20代

小学4年生の頃にいじめられたことが原因で不登校になりました。それ以来、生活のリズムも崩れて昼夜が逆転。

進級し、中学に進学しても、学校にはほとんど行けないまま。中学2年生のある日を境に、横になって目を閉じても全然眠れなくなってしまいました。

自分に対する悪口などが幻聴として聞こえるようにもなり、両親に相談をして病院を受診しました。診察後に「統合失調症」という病名を告げられた瞬間の衝撃は、いまも忘れられません。

※「統合失調症」… 幻聴などを主な症状とした疾病で、100人に1人ほどの割合で罹患者がいるといわれている。

中学卒業後は高校に行かず、家でテレビを見たり、スポーツ新聞を読んだりして過ごしていたのですが、20歳の時に「大検(大学入学資格検定)を受けよう」と思い立ち、大検専門の予備校に2年間通いました。

自分と同年代の人たちと接するのは本当に久しぶりでしたが、先生方や同じ境遇の仲間など、周りの人がサポートしてくれたおかげですごく楽しかったです。

大検取得後はスポーツ系の専門学校へ進学しました。その学校では、同じ系列の学校と甲子園球場で野球の試合をするのが恒例行事になっていて、自分にはとても魅力的に映りました。

というのも、学校に行かずに家にいたときに高校野球をよく見ており、「いつか彼らのように甲子園で野球をやってみたいなぁ」と思っていたからです。

周りの人たちは野球経験者ばかりだったので全く歯が立ちませんでしたが、やりたかったことを一つ叶えたという達成感はありました。

専門学校も後半からは体調を崩して休みがちになりました。しばらく小康状態だった統合失調症の症状がまた出始めていたんです。

卒業後も2年ほどは単発のアルバイトをしながら自宅に引きこもる日々を送りましたが、26歳になったときに「このままではマズイ」と危機感を覚え、初めて正社員としてアパレル系の企業に就職しました。

とはいえ、疾病の影響で、業務内容がなかなか頭に入ってこないんです。上司からも仕事が覚えられないことを指摘され、半年ほどで退職せざるを得なくなりました。

その後しばらくはアルバイトを含め、いろいろな仕事を転々としていましたね。

自分を変えるきっかけを与えてくれた「出会い」

そんな中でも、比較的長続きした仕事が一つありました。年賀はがきを印刷する会社での、10~12月の3か月間限定のアルバイトです。

上司が、ダジャレでもなんでも自分の思ったことをすぐに口にしちゃう面白い人なのですが、彼が職場の雰囲気を明るくしてくれていたおかげで、楽しく仕事が出来ました。

これまでの職場では味わったことのない感覚で、「自分も職場で周りの人たちを楽しませたり、そんな環境を整えたりできるような人間になりたいな」と思ったんです。

このアルバイトは3年間続けたのですが、その上司とまた仕事が出来ると思うと気分が上がってくるのが自分でも分かりました。

いままで母親や病院の先生からデイケアセンターの利用を勧められていたのですが、「自分は病気なんかじゃない」という変なプライドもあって、全く行く気になれませんでした。

でも、この上司との出会いをきっかけに精神状態が安定してきたこともあり、「タイミングを逃さずに自らアクションを起こさないといけない」と思えたんです。

ちょうどその頃、あるテレビ番組で紹介されていた「認知行動療法」に興味を持ち、インターネットで検索するうちにたどり着いたのが、リヴァトレのWebサイトでした。

リヴァトレを通じて
失われていた青春時代と自信を取り戻す

自分はまずリヴァトレ御茶ノ水で体験利用をしてみることにしました。

御茶ノ水は不登校になった小4の時に運ばれた病院と大検の予備校ある場所でもあります。そうしたことにも不思議な縁を感じ、リヴァトレに通うことを決めました。

リヴァトレには約2年間通いました。見学した時に驚かされたのは、利用者の皆さんがすごく元気で、とても疾患を抱えているようには見えなかったことです。

また見学時に初めて受けたプログラムは、あるテーマの意味を探求して意見を交わし、お互いの考えを深め合う「ダイアログ」でした。

思いの外たくさん発言できて、「ここで自分を変えてやるんだ」という気持ちが沸き上がってきたのを覚えています。周りの力も借りながら、ここで自分自身を表現してみよう、自分の面白い部分もみんなに見せてみようと思いました。

リヴァトレは病気を抱えていることを明かしても自然に受け入れてもらえる場で、そのことにも救われました。

3か月にわたってグループで取り組むプログラムではリーダーに選ばれたのですが、その期間中に体調を崩して1~2ヶ月ほど休んでしまったんです。

でも周りのメンバーが自分を気遣ってくれて、復帰した時も「おかえり」といって迎えてくれましたし、グループリーダーを続けることもできました。

自分で一から立案した企画をやり切ったことで自信にもつながりましたし、企業でバリバリ働いてきた人たちに囲まれながら、自分らしく役割を果たせたので、ずっと抱え続けていたコンプレックスも軽減させることができたと思います。

自分が体験できなかったいわゆる「青春時代」を、リヴァトレを通して取り戻しているような、そんな感覚でした。

実は、一度体調を崩してリヴァトレに通えなくなったとき、このまま家で休んでいるだけではダメだと思って旅に出たんです。東京から徳島まで、深夜バスに乗ってのひとり旅。

自分のやりたかったことを実行に移したことで、リヴァトレに通う気力に繋がった気がします。家族も自分がリヴァトレに通い始めて楽しそうにしている様子を見て嬉しかったそうです。

「かつてよりも今の方がずっと楽しい」と言える自分に

しばらくリヴァトレ御茶ノ水に通った後、再就職を目指してリヴァトレ市ヶ谷センター(就労移行支援サービス)に移りました。

「病気を抱えていることも含めて自分だ」と考えていることもあり、疾病を開示するメリットを考慮して、障害者雇用枠での再就職にしようと決めました。

いま勤めている会社は通信関係企業の子会社で、会社全体の印刷物やコピーの管理をしています。ハローワークからリヴァトレに「就労意欲のある人を紹介してほしい」と依頼が入った時に、スタッフさんが自分を紹介してくれたのですが、面接と1週間のインターンを経て入社が決まりました。

その職場では身体障害者の方も含め、色々な疾病や障害を抱えた人たちが働いていたので、入社に迷いはありませんでした。

同じ部署には6名ほどのメンバーがいて、私のチームは2~3名で動いています。リーダーがいないときは自分がサブリーダーとして仕事の指示出しなどを行っています。

入社して3年が経ち、自分史上では一番長く勤められている職場になりました。要因としては、やはり疾病を開示して入社したことが大きいと思いますし、職場環境にも恵まれました。

業務量が多すぎたことが原因で一度だけ体調を崩したことがあるのですが、周りの同僚もすぐに気づいて声をかけてくれましたし、自らリーダーに相談をして業務量を減らしてもらうことも出来ました。

リヴァトレに通い始めてからできた趣味もあります。リヴァトレ御茶ノ水の壁に貼ってあった絵を見て、「利用者が描いた絵を貼っても面白いんじゃないか」と思い、絵を描き始めました。

リヴァトレに飾っている山下重人さんの絵

その後、自分の絵を近くのギャラリーに持ち込んでみたら、ご主人が気に入ってくれて、そのギャラリーのグループ展に展示されたんです。知り合いと一緒に個展をやってみたり、精神障害者の絵画展に応募して作品が展示されたことも。

また、リヴァトレでご一緒した利用者さんからコピーライティングを勧められ、最近ではプライベートの時間を使ってコピーを考えたりしています。

絵よりも文章を書く方が自分には合っているみたいで、週末にカフェでコーヒーを飲みながら文章を書いている時間がとても楽しく、生きがいを感じます。先日はある雑誌社に応募した自作のコピーが取り上げられ、賞もいただきました。

こうして振り返ってみると、自分は周りの人が何かきっかけを与えてくれて、それに乗っかったときに物事の歯車が上手く回り始めるようなイメージがあります。

いろんな人からの助けがあって、現在の自分がいるんだなと。いままで自分の心の中で淀んでいたものが澄みわたり、心が洗われたような気持ちにもなっていて、「過去よりも現在の方がずっと楽しい」と心の底から思っています。

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幸せのカタチは、十人十色、人それぞれ。
他人のモノサシで測った「素晴らしい人生」よりも、
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だから、一人でも多くの人の「自分らしい生き方」をともに探し、
「何度でもチャレンジできる仕組み」を提供していく。
それが、私たちリヴァの夢であり、仕事です。

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