うつ病で休職、離職されている方の中には、「早く戻らないと会社にも家族にも迷惑をかけてしまう」と罪悪感を持ってしまい、上手く休めない方がいらっしゃるかもしれません。ですが、罪悪感を持つのは良くないことなのでしょうか?
罪悪感や焦燥感があるということは今の状態を良しとしているわけではないので、「変わろう」という原動力にもなり得ます。ただ、その感情が自分を責めすぎてしまうと症状を悪化させてしまう可能性もあります。
罪悪感を持つことは必ずしも悪いことだと思わず、上手く向き合っていく方法を考えていきましょう。この記事では罪悪感との向き合い方を3つご紹介します。
▼本記事の内容は復職・再就職支援のスタッフ(公認心理士)の観点を交えての記事となっております。
下記【脱うつCh】でも動画で解説しております。
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目次
休むことがトレーニングと考える
うつ病治療の原則は「休養」と「服薬」です。うつ病などになった方々は、休み方が苦手で、無理をしてしまう方が多いと感じています。おそらく、これまで頑張ることを推奨されることはあっても休み方を真剣に学んだ経験はないのではないでしょうか。ですので、この機会に休み方を覚えることが必要です。そして休み方も段階ごとに違ってきます。
最初はずっとベットの中にいることが多いかもしれません。ですが、それも大事なことですので、主治医の指示にしたがってしっかり休養しましょう。そして回復してきて少し負荷をかけていく時期になったら「体を動かす」「頭を使うために本を読む」など、徐々に負荷を高めていきます。
休職中の行動のヒントについては「行動活性化療法」という動画で詳しく説明をしていますので、ぜひご覧ください。
また、ただ疲れを取るだけではなく、「楽しい」という感情の回復も大事になってきます。「仕事を休んでいるのに楽しむなんて…」と考えてしまう方もいるかもしれませんが、よりよく働くためによりよく休むことが必要です。この機会に、休み方や心の癒し方、楽しみ方をトレーニングしておきましょう。
迷惑はかけるものと考える
罪悪感を生む要因の一つに、他の人への迷惑をかけてしまうということが挙げられます。ですが、頼ること・甘えることがあっても良いと思いませんか?迷惑をかけてはいけないとよく言いますが、生きていく中で迷惑をかけることは必然だと思います。
自分が元気になったら、他の人から迷惑をかけられた時に気持ちよく引き受けてあげれば良いのではないでしょうか。ですので、迷惑をかけることで必要以上に自分を責めるのではなく、お世話になった人や未来の誰かに「少しずつ」返していくという捉え方に変換してみましょう。過剰にやろうとするとまた倒れてしまうかもしれないので、「少しずつ」というのがポイントです。
一人でやろうとしない
治療の序盤は医師やカウンセラーなどの専門家の力を借りると良いでしょう。そして中盤以降は専門家の力に加えて、自助会であったりリワーク、あるいは就労移行支援施設などを利用していくことをお勧めします。
孤独が罪悪感や焦りなどを強めてしまい、回復を妨げるということもよく見受けられます。リワークを利用している方の中には、他の参加者を見て「自分だけではない」と気付き、安心感に繋がったという方もいらっしゃいますので、自分と同じように復帰に取り組んでいる仲間がいるのは、支えになり、気持ちを楽にしてくれるものではないでしょうか。
他にも、自分の中の罪悪感や焦りは分からないけど、他の参加者が罪悪感や焦りを感じている時は「ゆっくりやりましょう」と声をかけることができるという方もいらっしゃいます。それは自分に対しても必要な声掛けだと思います。
このような経験を通して自分自身を客観的に観察できるようになり、焦りの気持ちや罪悪感が少しずつ減っていく経験をされる方も多いです。仲間同士の関わりから自分自身を知っていくのはとても大切なことです。
まとめ
今回は、休職中の罪悪感と向き合う3つのポイントをご紹介しました。うつ病から復職される場合、対処法を身に付けずにただ戻るだけだと再発の可能性が高いと言われています。
「急がば回れ」という言葉がありますが、仕事をよりよくするために、よく休んだ上でうつ病とどう向き合うか、十分に取り組んでおく必要があります。
今の皆さんは、休職期間に自分自身と向き合って、これからのために時間を使うことができます。そして、そこで学んだことが「これからの自分」と「これから関わっていく人たち」にも良い影響を与えられるのではないでしょうか。
リヴァマガの運営元である株式会社リヴァが提供するリワークサービス「リヴァトレ」では、うつ病で同じような経験をしたことのある仲間と一緒に「再発防止策」「ストレス対処の方法」などのトレーニングに取り組むことができます。

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登壇者は、リヴァトレ元利用者であり、現役スタッフである「双極はたらくラボ」編集長・松浦 秀俊と、『脱うつ 書くだけ30日ワーク』著者・長谷川 亮。
双極症・適応障害を経験した彼らが、どのような過程を経て社会復帰をし、安定就労のためにどのような工夫をしてきたのか。現在も実践しているストレス対処法や、自身の経験をもとにした復職へのアドバイスを聞くこともできる機会です。
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復職・再就職コーディネーター/精神保健福祉士
1998年岩手県生まれ。東北福祉大学を卒業後、2021年に新卒社員としてリヴァへ入社。現在はリワーク支援施設「リヴァトレ仙台花京院」で、プログラム提供に携わる。自分らしく感じる瞬間は「道に迷っている時」。