【適応障害×休職中の過ごし方】復職を見据えた4つのポイントを解説!

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適応障害と診断されて休職したものの「毎日どう過ごしたらよいか分からない」「仕事に復帰するのが怖い」と感じることはありませんか? 休職して仕事のブランクができると、復職後の仕事についていけるか不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。

今回は「適応障害で休職中の方」に向けて、復職の準備を見据えた「4つの過ごし方」について解説します。休んでいる間の過ごし方のヒントになれば幸いです。

①ストレス原因から離れ、休息をとる

適応障害で、日常生活や仕事をこれまで通りに行うことが難しくなった場合、休職して十分な休息を取ることが必要です。適応障害の特徴として「特定のストレスが原因で発症する」ことが挙げられるため、休職中はストレス原因から十分に距離を取ることが必要になります。

休職し始めると、「自分が休んでは会社の仲間に申し訳ない」「休職中に何かをしなければ」と焦る気持ちも出てくるかと思います。しかし、休職期間中に焦って無理に動こうとすると、さらなる体調悪化につながり、休職期間が延びてしまうリスクや、復職後に適応障害が再発・再休職するリスクが高くなります。

主治医や産業医が休職を判断しているということは、十分休息を取って治療に専念する必要性があるということです。まずは「休むことに集中すること」を心がけ、体への負担を減らし、仕事や家事、その他ストレスになることからも可能な限り距離を置いて心を休めましょう。

②治療を継続する

休息と並行して、病院には定期的に通院し、治療を受けましょう。適応障害は、原因となったストレスから離れることで比較的早期に回復すると言われていますが、「調子が良いから大丈夫」と自己判断で治療や通院を中止してしまうと、再発のリスクとなります。

適応障害の治療には薬物療法が用いられることもありますが、薬は飲み始めてから効果が出るまで多少の時間がかかるとされています。すぐに薬の効き目が感じられなくとも、自己判断で服薬をやめたり減らしたりせず、まずは指示通りに服薬を続けてください。もし副作用が強い場合は、早めに主治医に相談しましょう。

また、治療を進めていくと、体調がよくなったり悪くなったりといった波が見られるようになります。一見症状が落ち着いてきたとしても、一時的な回復である可能性があるので、そのタイミングで急に活動量を増やしたり、治療を中止したりせずに、主治医と相談のうえで治療を継続しましょう。

③生活リズムを整える

ある程度心と体の調子が安定してきたら復職の準備に入るため、主治医と相談しつつ徐々に活動を増やしていくことが大事になってきます。ただし、安定してきたからといって活動量を急に増やすのではなく、徐々に負荷を上げていきましょう。

休職前の活動量に戻していく中で、ご自身の「生活リズムの記録」を取り始めるようにすると、活動を振り返る際に役に立ちます。生活リズムの記録とは、起床・就寝時間や食事時間、その他1日をどう過ごしたかを、手帳や表に記録することです

記録は、体調が安定し始めてきて、毎日記録をつけることに負担を感じなくなってきたタイミングで始めるようにしてみてください。スマホやメモ帳、手帳など、使いやすい記録手段で書いていただくのが良いでしょう。

記録を取ることによって、一日の過ごし方や回復までの変化が客観的に見え、今の自分の状態が分かりやすくなりますし、主治医や職場に回復状況を伝える時の参考資料にもなります。

④復職の準備をする

適応障害の治療により、体調が安定した状態を維持できるようになったら、医師とも相談しながら、復職に向けた具体的な準備を進めていきましょう。

復職の目安として、次のような判断基準が挙げられます。事前にチェックしておくと、ご自身の復職までに必要な準備も分かってくるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

【復帰判断のチェックリスト】

□復職の意思が十分にある。
□通勤訓練を行い、通勤時間に自宅から会社に移動することに無理がない。
□決まった勤務日・時間に就労できる(または就労と同じくらいの負荷の活動)を継続できている。
□作業による疲れを、翌日までに十分回復できている。
□生活リズムについて、仕事をしているときと同じスケジュールで過ごすことができ、かつ安定している。
□睡眠と食事のリズムが安定しており、十分に取れている。
□注意力・集中力が十分に回復している。

また、適応障害の場合は「発症の原因となったストレス」が特定されていることが多いはずです。不安を軽減するためにも、復職後の部署異動など、ストレス原因から離れた形で復帰ができるかどうか、会社側と話し合ってみるのもよいでしょう。

会社の人事の窓口と、復職してからの働き方について相談し、どういった形で復職をするのか、しっかりと話し合うことはとても大切です。復職後の環境調整の要望は、主治医の意見書を通じて「医学的な判断」として会社側に伝えることができると、調整がスムーズに運ぶと言われています。主治医の考えている復職イメージと、会社側の復職イメージが異なることもありますので、関係者それぞれの考えを十分に聞いておくようにしましょう。

おわりに

適応障害で休職中の方向けに「おすすめの過ごし方」を4つ紹介しました。仕事を長く休んでおり、復職するのが怖いという気持ちもあるかもしれません。そういった場合は、今回紹介したような過ごし方を通じて、焦らず復職に向けた準備を進めていきましょう。

主治医や産業医、会社の窓口の方ともよく相談しながら無理のない復帰計画を立て、生活の土台となる心と体の調子を整えてから、復職に向けた取り組みを行っていただけたらと思います。

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この記事を書いた人
四谷 健太郎 株式会社リヴァ リヴァトレ事業部

生活支援員 臨床心理士/公認心理師

1985年東京都生まれ。
世田谷区の教育相談員→民間企業の治験コーディネーターを経て、2021年に株式会社リヴァに入社。
森田療法を基にした相談支援を行っている。趣味はコーヒーのハンドドリップ。

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