カギは「鍛える」ではなく「整える」?脱うつ支える「オンラインフィットネス」

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社会復帰に向けて体力を付けよう!と思った時に、ランニングや筋力トレーニングを始めてなかなか続かなかったり、翌日以降ひどく疲れが残ってしまったりした経験はありませんか?

人によっては、いきなり「身体を鍛える運動」を始めるのは負荷が高すぎることもあるので、まずは生活リズムや身体の調子を整えるセルフケアからはじめることをお勧めします。

この記事では、リヴァトレのオンラインフィットネスを担当している外部講師の伊藤美幸さんに、セルフケアとしての「オンラインフィットネス」プログラムについてご紹介いただきます。

伊藤美幸(いとうみゆき)

健康運動指導士/中高保健体育教員免許所持
学生時代健康スポーツ学を専攻し卒業後、フィットネスクラブへ入社。 転職した4カ月後に抑うつ状態との診断で約8ヶ月間休職。 その後、身体の理解を深めるために整体院でも勤務。
現在はパーソナルトレーナーや、「孤独や孤立を運動コミュニティでサポートする」を掲げ、様々な運動コミュニティを作る団体「Rechair」を軸に活動中

オンラインフィットネスの目的

体を「鍛える」運動よりも「整える」運動を。

職場復帰する際や転職活動をする際、必ずしもムキムキボディになっている必要はありません。「鍛える」よりも、例えば

  • 生活リズムが整っている
  • 肩こりや腰痛がなく、作業に集中できる
  • 睡眠に関する不安が少なくなっている
  • 身体の強張りがなく、動かしやすい状態である

など、「整っている」ことが復帰にあたっては大切です。

オンラインフィットネスのプログラムでは、復帰するために必要な生活リズムの安定や体調を整えるための運動を、メンタルヘルスと運動の関係性についての複数の論文を参考にした講義と、実技を交えて行っています。

「この運動をしたほうがいい」といった講義のみでは実際の生活に活かせないこともあるかと思います。実際に身体を動かしてみることで、プログラム後も普段の生活に取り入れたり、身体の調子を整えることにつながりやすくなります。継続して参加し、セルフケアの習慣が身についてくると身体の変化に気付き、不調を食い止めやすくもなります。

「オンラインフィットネス」プログラムについて1

体力向上を目的とした運動は人によっては負荷が高すぎることがあります。セルフマッサージ、ストレッチ、体操から行うことで身体に負荷をかけ過ぎることなく、整えていくことが可能です。また、オンラインで実施しているためご自宅からも参加いただけます。リモートワークが増えて、歩いたり、身体を動かす機会が減り体調を崩す方も増えています。孤独になりやすい状況ですがオンラインで繋がることで、みんなで動いている一体化も感じやすくなります。

具体的にどんなエクササイズを行うのか

目的に応じたテーマを設定し、様々なエクササイズの提供を行っています。

テーマ例

①肩こり・首こり改善ストレッチ&エクササイズ

講義:肩こりの原因
実技:肩こり解消のストレッチやエクササイズ

デスクワークをされる多くの方が悩む肩こり。実は肩の筋肉の問題だけではなく、背骨の動きや腕の筋肉の張りも原因として考えられます。背骨周りの筋肉の硬さは睡眠の質にも影響があります。このような繋がりをご紹介したうえで、

  • 腕のマッサージ
  • 背骨や胸周りのストレッチ
  • 肩甲骨周りのエクササイズ

 

などの実技を行いました。実際に参加された方の中には、実施前と比べて 肩こりが軽減された方も多くいらっしゃいます。

「オンラインフィットネス」プログラムについて2

②四季に応じた不調改善方法

日本は四季の移り変わりで気温や日照時間が変化します。季節の変わり目で体調を崩される方も少なく無いかと思います。
(参考:季節の変わり目はうつ病になりやすい?冬季うつ病など、季節性感情障害(SAD)について

自分はいつも通りでも、外の環境が変わってくるため、四季に応じた対策も実技と講義の両面から提供しています。例えば夏季には以下のテーマで実施しました。

「夏の不調改善(夏バテ/むくみ/冷房冷え)」
講義:夏バテ注意事項、夏におすすめのストレッチの使い分け方法
実技:むくみ/冷え解消ストレッチ&エクササイズ

夏のだるさは「夏バテ」だからなのか、「精神的な不調」からなのか。この違いはわかりにくいと思います。そこで夏バテ防止策をお伝えし、実技ではむくみ解消につながるストレッチや冷房冷え解消エクササイズを行いました。

参加者された方からは「首、肩回りに痛みを感じていましたが、今日のプログラムで体が全体的に軽くなりました。」「オンラインフィットネスで教えていただく動きは、身軽に取り掛かれるものが多いと感じます。社会復帰後も取り入れられそうで、とてもありがたいです。」といった声も頂いています。

伊藤さんと弊社担当スタッフより一言

私自身抑うつ状態で苦しい時期もありましたが、復職準備期にこのような運動に助けられて無事にまた働きだすことができました。この形を同じように悩んでいる方にお届けしたい一心で取り組んでいます。

オンラインフィットネスを通して自分の力で自分の身体を整えるヒントをお伝えできたら嬉しいです。本記事を読んでくださった皆さん、どうかご自身を労わってくださいね!今後様々な場面で力が湧いてくるはずです!
(オンラインフィットネス講師:伊藤 美幸)

 

オンラインフィットネスの提供を初めて約8か月が経過しました。特に週明けの月曜日は、中々エンジンが掛からない・・という方もいらっしゃると思います。そんな方にもオンラインフィットネスを活用頂きたいと思っています。

「運動」と聞くと、自分は苦手・・と思われる方もいらっしゃいます。伊藤さんのオンラインフィットネスは汗をじんわりかく程度で、日常的に続ける事が可能な運動だと思います。

日常の中に身体を動かす事をちりばめる事が出来れば、夜の睡眠にも良い影響をもたらし、生活リズムが改善していき結果、体調も改善していきます。セルフケアの1つとして、オンラインフィットネスを今後も活用頂きたいと思っています。
リヴァトレスタッフ:大竹)

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