リヴァのビジョン図をリニューアル!イラストに込めた想いをお伝えします。

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こんにちは、リヴァ代表の伊藤です。

20199月末に弊社Webサイトをリニューアルするのと同時に「ビジョン図」もリニューアルしました。イラストをよく見ていただくと、様々な人々が様々なことを行っていますが、そこに込めた想いについてお話ししたいと思います。

そもそも、なぜリニューアルしたのか

リヴァが目指す未来の社会イメージ(ビジョン)を、より分かりやすく伝えるためです。

これまでのビジョン図は下記のようなものでした。関連記事はこちら

説明をせずにお見せすると「都市から地方への移住を推進しているの?」といった質問や、中には「街を破壊しているの?」なんていう声も聞かれ(笑)、私としてはその度に「もっと直感的にリヴァのビジョンが伝わるようなものにしなくては」と感じていたのです。そこで今回のリニューアルに際しては、主人公の背景にあるストーリーがより伝わりやすいものとすることを心がけました。

ストーリーを伝える工夫 その1

今回のイラストは、異時同図(異なる時間を一つの構図の中に描き込む)という手法で描いています。

まず、俯いている主人公。生きづらさに苦しみ、くすぶっている様子を「雲の影」で、この道しかないと思い込んでいる気持ちを「一本道」で表現しています。

一本道を歩んでいた主人公が、実はいろいろな働き方や生き方があることに気づき、自分にはどんなものが適しているのか、たくさんの人との出会いや体験を通じて考えていきます。

そして、最後は自分の進むべき道が定まり、すっきりとした表情で一歩踏み出す…そんなストーリーです。 

ストーリーを伝える工夫 その2

続いて「様々な働き方・生き方」の描き方についてご紹介していきます。実は、かつてリヴァトレを利用した方々に関するエピソードがたくさん盛り込んであります。

まずはこちら。リヴァでは多くの元リヴァトレ利用者が、スタッフとして働いています。その職種はリヴァトレの支援員からシステムエンジニアまで様々です。これまでの経験を活かす場合もあれば、全くの異業種から未経験で飛び込んでくる場合もありますが、共通していることは「元利用者ならではの思い入れを持って働いている」ということ。そのことはリヴァの大きな“強み”となっていると自負しています。

こちらのイラストは、休職中の方が自然と触れ合うプログラムを通じて、「自然の中で身体を動かす仕事に就きたい」と考えて、元の職場への復職ではなく、植木職人を育成する学校への入学を決めたというエピソードを表現しています。

飛行機にまたがっているのは、職場復帰したものの「新たなチャレンジをしたい」と一念発起して、青年海外協力隊の隊員としてベトナムに飛び立った方をイメージしています。

中には起業された方やフリーランスとして活躍されている方もいます。弊社ではそういった方々と一緒に仕事をすることもありますが、仲間として関われることはうれしいですね。

そして、もちろん利用前と同じ職場、同じ業界で以前のようにバリバリ働く生き方を選んでいる人たちも多くいます。

 職場以外のコミュニティ

人生が豊かになるのは、何も仕事などで活躍している瞬間だけではありません。うつになって休職したり、くすぶったりしている時だからこそ出会える人達もいて、そんな出会いがその後の人生を豊かにすることもあるのです。

これは、リヴァトレの利用を終えたOBOGが運営しているフットサルサークルです。メンバーの中にはうつになるまで特に運動をしていなかった方も少なくありませんが、生活習慣を整えるために運動を楽しむようになり、やがてサークルが形成されていきました。近頃は現役のリヴァトレ利用者の方も参加しています。

リヴァトレで農作業を経験したことで畑仕事の魅力を知り、仕事に復帰した後、何人かで畑を借りて野菜づくりを楽しんでいるコミュニティもあるようです。

リヴァのビジョンとは

このイラストに込めたもの、それは「生きづらさに苦しんでいる人たちに自分らしい人生へのキッカケをつかんでもらいたい」、そして「その一歩を踏み出すことを応援する仕組みを広げていきたい」という想いです。

生きにくさに悩みながら歩いている道も、他に選択肢のない一本道ではなく、実は多様な働き方や生き方につながっている可能性がある。そして、仮にたくさんの道があることを知ったうえでこれまでと同じ道を進むことを選んだとしても、きっと見える景色は変わっているはず。…そうしたことをより多くの人が感じられる社会の実現を、私たちは目指していきたいと思っています。そんな想いの結晶が、リヴァの掲げるビジョン「自分らしく生きるためのインフラをつくる」なのです。

このイラストを見るたび、皆さんに「生き方や働き方は人の数だけ存在するんだ」ということを思い出してもらえたら、嬉しく思います。

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この記事を書いた人
伊藤 崇 株式会社リヴァ 代表取締役

1978年宮城県生まれ。大手システム会社でエンジニアとして勤務後、障害者就労支援会社に転職。多くのうつ病患者を生み出す企業や社会への疑問と関心から2010年8月にリヴァを設立、現在に至る。

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