LIVA代表・伊藤が語る、経営者として感じる奥大和の魅力と企業としての可能性

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経営者として感じる 奥大和の魅力と 企業としての可能性

LIVAでは、奈良県の南部東部の19市町村からなる奥大和地域で、うつの方向け宿泊型転地療養サービス「ムラカラ」事業に取り組んでいます。

なぜ奥大和だったのか、そこにどんな可能性を感じているのか。代表·伊藤が語りました。

企業の経営者として、奥大和で事業所を開くことを決めた理由

--まず、企業の経営者として、なぜ奥大和で事業所を開くことを決めたのか、教えていただけますか?

奥大和との出会いは、シンプルにご縁ですね。森田が個人的に参加した「奈良・下北山むらコトアカデミー」で「下北山村をフィールドにしたうつの方々への支援」という企画を発表した後、すぐに奈良県の方が会いにきてくださって、「じゃあとにかく1回やってみましょう」と。そんなはじまり方なんです。

事業計画にはあったのか

--事業計画にはなかったんですか?

うちの会社は、そもそも事業計画をつくらないんです。普通の会社であれば、新しい事業所でこういうことをするから、こういう場所とこれくらいの人が必要で、これくらい売り上げて、経費はいくらでって計画してはじめることですよね。

でも、私はそういうのは正直飽きているというか、つまらないと思っていて。それだと計画通りに描いたものが形になるだけ。みんな目の前の仕事をこなすことが優先になる。それって私は、人が部品のようでいやなんです。

そういうことじゃなく、スタッフの「やりたい」「こうありたい」がリヴァの中で見つかったり、会社のビジョンである「自分らしく生きるためのインフラをつくる」を自分なりに実現していく過程を楽しんだりしてほしい。リヴァはそれができる、コミュニティのような組織でありたいと思っています。

奥大和にはどんな魅力や可能性を感じているか

--奥大和にはどんな魅力や可能性を感じていらっしゃいますか?

ムラカラ」の利用者さんたちは、めちゃくちゃ変わっていっています。誰にも知られない場所で、非日常の中で、何かつくる喜びを感じたり、田舎のコミュニティに関わったり。そこに身を置くというのは、これまでになかった視座を養うのに非常に効果的なのだと思います。都市部では変われない人たちが、こちらで変化できているというのは、会社として可能性を感じています。

また、コロナ禍でよりテレワークなどが推奨されるようになってきましたが、毎日会社に出勤するとか、どこか1社に勤め続けるとか、そういう時代ではなくなってきました。よりパーソナルな社会になっていく。

「これが正解」というものがなくなっていった時に大事なことは、いろいろ体験することだと思うんです。体験は選択肢をつくります。東京のような大都市を体験し、例えば仙台のような、ちょうどいいサイズで自然もあって便利というまちを体験し、下北山村のような都市とは真逆の村の暮らしを体験する。

自分はどこでどう生きていきたいのか、体験が多いほど選びやすくなるはずだと思います。

経営者として感じる   奥大和の魅力と 企業としての可能性

下北山村は、村役場の方たちも、奈良県の方たちと協力して、より良い変化を模索されています。移住者の方も多く、地元の方々と合わさって新たなコミュニティになっていっているのが、とても魅力的ですね。

都市で消耗させられてしまった「ムラカラ」の利用者が下北山村で自分を解放し、村の何かを手伝ったり、起業したりして、後から来る利用者の方に「都市以外の選択肢もあるんだよ」って言ってくれるようなことになっていけば素敵だなと思っています。

※この記事の内容は、奈良県奥大和移住・交流推進室発行の冊子「Okuyamato Planet Office Project」から転載しています。

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akashi_kensuke
この記事を書いた人
赤司研介 SlowCulture代表

編集者・ライター。1981年、熊本県生まれ。2児の父。東京でコピーライターとしてキャリアを積み、2012年に奈良東部へ移住。ご縁のあった農村に根を下ろし、以降、家族と生活を手探りしながら「自然につながる編集と執筆」に取り組む。

奈良を日英バイリンガルで編集するフリーペーパー『naranara』編集長。既にある未来の可能性を実現するNPO「ミラツク」メディアチーム。書くを育む編集ユニット「TreeTree」共同代表。2020年には「なら国際映画祭」の実行委員も務め、組織や活動の言語化からWebサイトや公式カタログの制作など、幅広く関わる。

現在、奥大和の兆しを伝える『Local Life Journal』、泉北と人の縁を結ぶウェブメディア『PORTAL SENBOKU』、奈良・高取町の和になる魅力を発信する『和になる高取』、下北山村の暮らしと関わりを届ける『きなりと』など、複数のローカルメディア編集に携わる。

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