ムラカラの体験宿泊(無料)について

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ムラカラでは、正式利用の前に体験宿泊にお越しいただいています。今回の記事では、体験宿泊がどのようなものか詳しくご紹介します。

ムラカラの体験宿泊とは?

正式にムラカラを利用するかどうかを検討して頂くために、34泊体験して頂いています。

知らない土地で知らない人との取り組みは誰しも不安があると思うので、数泊ですが体験して頂き、その実感をもとに利用するかどうするかご検討いただいています。

プログラムの体験ももちろんですが、宿泊する部屋の感じや、スタッフや他の利用者さんの雰囲気などを直に感じて頂き、安心して取り組める場所かどうか見て頂きたいなと思っております。

ムラカラ体験宿泊_①スタッフ3人

スタッフ3人の集合写真

問い合わせ~体験宿泊までの流れ

お問い合わせ後、体験宿泊までのおおまかな流れは、下記のとおりです。①~④はオンラインでの面談になります。

 


①ムラカラのサービス説明
②詳細面談
③個別トレーニングプランのご提案面談
 →(ご本人)主治医の先生にプランを見せて体験宿泊についての許可を取っていただく
④体験宿泊について詳細のご説明
⑤体験宿泊(34泊)


 

せっかく体験にお越しいただくので、その時間を有効に活用して頂きたいという思いから、体験にお越しいただく前に、個別のトレーニングプランを作成いたします。ご本人のご状況やご希望、課題感などをヒアリングさせて頂いたうえで、ムラカラで出来ることを具体的にプランに落とし込みますので、体験宿泊で何を体験したらいいのか、何を見たらいいのかを明確にしたうえでお越しいただくことが出来ます。

ムラカラ体験宿泊_②オンライン面談

オンライン面談の様子

体験宿泊の内容

できるだけ、イメージがつきやすいように、写真とともにご紹介しますね。

【初日】

・電車でいらっしゃる場合は、下北山村への最寄り駅が近鉄吉野線「大和上市」駅もしくはJR東海 紀勢本線「熊野市駅」となりますので、駅までスタッフがお迎えに上がります。

・村に到着しましたら、まずシェアハウスの「ムラカラHOME」をご案内します。

ムラカラ体験宿泊_③玄関でお出迎え

玄関でご案内

ムラカラ体験宿泊_④居室案内

居室の写真とスタッフ

ムラカラ体験宿泊_⑤食堂案内

食堂の写真とスタッフ

 

・到着時間にもよりますが、初日は移動の疲れもあるでしょうから、19時の夕食までゆっくり休んでください。徒歩10分の所に温泉もあるのでおすすめです。シェアハウスにも浴室はございます。

ムラカラ体験宿泊_⑥きなりの湯

きなりの湯

ムラカラ体験宿泊_⑦シャワールーム

シャワールーム

 

2日目以降の1日の流れ】

8:00 朝食  朝食はスタッフが一生懸命作ります。

9:00 朝の体調確認  食堂に集合し、その日の体調確認をしていきます。

ムラカラ体験宿泊_⑧体調確認

体調チェックシートにペンで書いている写真

 

9:30 日中活動場所へ移動  スタッフの車で村内を15分ほど移動します

10:0011:15 午前のプログラム

体験の際には軽めのウォーキングや畑作業など、体を動かすことがメインになります。午前中の日光を浴びて、生活リズムを整えたり、運動を通して心拍数を上げることで、頭のリフレッシュにもつながります。

村の天気は山の天気なので、その日の天気により実施内容が変更になることがしばしばあります。また、プログラムへの参加の仕方は、体験前に立てたトレーニングプランに基づいて参加して頂きます。体力的に無理のない形でご参加して頂けたらと思っています。

ムラカラ体験宿泊_⑨ウォーキング

ウォーキング

ムラカラ体験宿泊_⑩畑作業

畑作業

ムラカラ体験宿泊_⑪講義の様子

室内プログラム

 

11:3012:15 マインドフルネス瞑想の導入

体験では、正式利用時に実施するマインドフルネス瞑想の導入として、漸進的筋弛緩法(1)についてお伝えし、一緒に実践していきます。

ムラカラ体験宿泊_⑫筋弛緩法

筋弛緩法をしている様子

(※1)漸進的筋弛緩法
自律神経の機能に働きかけ、身体を弛緩させることで副交感神経を優位にさせるリラクセーション方法の1つ。不安や緊張が強い方の対処法としても活用できます。継続するとその効果が感じられやすくなるため、体験宿泊中はこの時間帯に継続して実施いたします。

 

正式利用後は、この時間帯にマインドフルネス瞑想を実施します。

 

12:3013:50 昼食作り~昼食

利用者さんで協力・分担しながら、昼食を作ります。

ムラカラ体験宿泊_⑬昼食作り

お昼ご飯づくりの写真

 

14:0015:30 午後のプログラム

正式利用の方がご自身の取り組みをする「自主活動」をしている時間になります。この時間を活用して、スタッフが村内を一周ぐるりとご案内したり、ムラカラの取り組みをご紹介したり、その時々によって内容は変わりますが、ご本人に必要な活動を一緒に実施します。

ムラカラ体験宿泊_⑭村内案内

村内案内している様子

 

16:00 日中活動からシェアハウスに帰宅

活動場所からスタッフの送迎で「ムラカラHOME」に戻り、19時の夕ご飯まで自由時間です。

 

【最終日】

・体験をしてみての感想などを面談にて伺わせて頂きます。

・帰りは、最寄り駅までスタッフが送迎してお帰り頂きます。

体験宿泊についてよく聞かれる質問5つ

1.現金はどのくらい持参したらいいですか?

確実に必要なのは、行きと帰りの交通費です。それ以外に滞在中にお金がかかる場面は、ほとんどありません。温泉に行きたい方は1650円を見積もって頂くのと、日中活動中の水分補給は、シェアハウスや日中活動場所でお茶を作っているので、そちらを水筒に入れれば飲み物代もかかりません。その他、万が一病院にかかった場合に支払いが出来る金額をお持ち頂けたらと思います。

2.調子が悪かったり、朝起きられなかった場合はどうなりますか?

起きられた時間やご体調に合わせて、その日の活動内容をご相談できたらと思います。活動の無理強いは行いませんので、ご安心ください。

3.持ち物は何が必要ですか?

体験宿泊の事前説明面談で、書面を見ながら詳細をお伝えいたしますが、外での活動も多いので、動きやすい服装や靴と帽子は特に必要になります。

4.体験前に主治医の許可は必須ですか?

はい、体験とはいえ宿泊を伴いますので、今のご体調での参加で問題ないか、医療的な観点からご判断も頂けたらと思っております。利用においても、主治医の先生の治療方針とムラカラでのご支援が食い違わないように、すり合わせさせて頂いております。

5.運動が苦手なので、野外プログラムについていけるか不安です

「運動」というワードに苦手意識を持たれる方は多くいらっしゃいますが、日中活動では、利用者さんそれぞれの体力に合わせて活動内容を調整します。活動量を増やすことは睡眠の質を高める効果やメンタル面の安定にもつながりますので、無理のない範囲から、そして「気持ちよさ」と「楽しさ」を重視しながら取り組んで頂けるようにサポートいたします。

「運動しなければならない」というより、自然などの景色を見ながら、他の利用者と話しながら過ごすうちに自然と身体も動いていた、という感覚があると思います。

体験宿泊した方の感想

過去に体験宿泊にいらっしゃった方がアンケートにお答えくださった内容をご紹介します。

Q1. 無料宿泊体験をする前に思っていたイメージはどんなでしたか?

・下北山村について全然調べずに参加したので、イメージできていませんでした。

・グループワークとして、畑仕事やものつくりなど肉体労働に従事するのではないかと想像していました。

・守らないといけないルール、強制参加の活動が多い、それに参加しないと、他の人から視線が気になる などのイメージ

Q2. 無料宿泊体験をしてみて、実際にはどうでしたか?】

・想像以上に険しい山道だったので酔い止め薬を飲んでおいてよかったです。買い物に行くのに不便なくらい田舎で驚きました。

・実際には移住者の話を聞く、心理学的な勉強をする、自習の時間もあるなど、多様な活動をされていることに関心を持ちました。

・「頑張らない、無理しない、気にしない」を意識して生活できるようになりました。

Q3. その他、良かった点や気になった点などあれば

・スタッフのみなさん、利用者のみなさん、とても優しくあたたかい方々で、ほっとしました。

・誰かがやらなければならないことのハードルが極端に低いため、全員が無理をしない範囲で物事をこなせる。

・大自然に囲まれて生活することで心に余裕が持てて、何もしなくてもそれだけでストレスから解放された。

・ムラカラのスタッフの方々との面談、そして体験宿泊のおかげで、自分の病気ときちんと向き合えたこと、社会復帰に向けての取り組み方の入り口を学べたことで、何とかどん底を脱し、現段階まで自分を取り戻すことができました。

最後に

なかなかネット上の情報やオンライン面談ではイメージがしにくいと思いますので、体験宿泊で実際に体感しながら自分に必要なものかどうか、ご検討いただけたらと思います。

その他、ご不明点などありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 


宿泊型転地療養サービス「ムラカラ」

自然豊かな奈良県下北山村にあるシェアハウスでの生活や、メンタルケアのプロによるサポートにより疾病と向き合い、より自分らしい人生へと踏み出すためのサービス。リワークサービスなどを手掛ける株式会社リヴァが運営。

https://liva.co.jp/service/murakara


 

 

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この記事を書いた人
森田 沙耶 株式会社リヴァ ムラカラ事業部

2014年に新卒でリヴァ入社。法人営業を経て「リヴァトレ市ヶ谷」にて復職・再就職コーディネーターに。

2017年より奈良県・下北山村での「イキカタサガシ」プロジェクトのリーダーを務めた末、 2020年11月に下北山村へ移住し「ムラカラ」サービスを開始。

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