リヴァBiz利用者インタビューVOL.15:Fさん 復職のことを考えた時に「不安」がなくなってきた

1,131 views

産業医(人事)から紹介をされたときの印象は?

復職を目指した方が通う場所ということは知ってはいたが、どんなことをやるのか、毎日通ってどういったことをするのか、いまいちイメージが付かなかった。出来ればすぐに復職したいと思っていたので、リヴァBizでの時間は自分にとって役に立つだろうなと思いつつ、本当に必要なのかなと、半々の気持ちであった。

どんなことを取り組んだのか?

全体的に効果が大きかったのは、「毎日振り返り日報を書く」ということ。自動的に浮かんでくることは反省モードだったりするが、あえてできたことをピックアップすることが、自分を認める、肯定することにつながるのかなと思った。仕事をしているときに、客観的に振り返る時間は全く持てなかったので、そういった時間を持つことは新鮮な体験であり、効果を体感できたのが良かった。

また、アサーションプログラムを通じて、アサーティブを意識できたことが大きいと思っている。以前は自分からあまり主張ができなかった。例えば忙しいときなど、状況を察して欲しい、察して貰えたらラッキーくらいに思っていて、相手に託している、甘えている部分があった。でも自分から主張をする練習を重ねたことで、以前とは違う対処ができそうだと思っている。

また集団認知行動療法は、自分も気が付かなかった思考の背景が見えてきて面白かった。一瞬の思考を掘り下げることで、意識していなかった自分の過去の経験を思い出すことにつながり、考え方の癖が、ストレスを抱えているときの自分の状態とほとんど当てはまった。(一般化のしすぎ、全か無か思考等)心理学的に立証されている思考なのであれば、違う選択もできるんだ、と思えた。問題解決ワークシート等、復職後も活用していきたいと思っている。

リヴァBizを利用したことで得られた変化は?

色々あると思うが、全体的にいえるのは、「復職」のことを考えた時に「不安」がなくなってきたこと。ストレスに対して、こういう丁寧な考え方、こういう風に捉えたらいいんだ、と、次に何かあっても、こんな風に考え直すことが出来るかも、という武器のようなものを持てている感覚で、客観的に見ることができるようになったからかなと思っている。そう思えるようになったのは大きく3つ。

1つ目は、焦りや不安の軽減。日々のカリキュラムがあるので、自分で計画を立てて過ごすよりも焦らなくなった。何も参加せず自宅療養しているときは、もっと運動をしなくてはいけないのではないか、もっと早く起きなくてはいけないのではないか、と、何をしても“これでいいのかな”と自信がなかった。でもリヴァBizのプログラムに参加し、その課題をこなすことで徐々に落ち着いた気分で過ごせるようになった。

2つ目は、他の参加者からのフィードバック。これがすごく良かった。職場よりもたくさん褒めてもらえるので、自己肯定感が上がった。例えば、「資料がわかりやすい」「説明が聞き取りやすい」など、日常ではあえて言われないようなことを伝えて貰え、自分にはそういったところがあるのかなと思えるようになった。

そして3つ目は、認知行動療法を対話をしながら進められたこと。1人で書き出すことはできるが「それってどういうこと?」と、深掘りすることはできない。深掘りの作業を誰かと一緒にできることは大きい。他の方の存在、フィードバックや深掘り、反応をしてくれる存在があったことが良かった。

 

休職者へのアドバイスは?

休職中の最初のステップとしては、まずはしっかり休むことが出来たのが良かったと思う。焦らずにしっかり休むこと。自分が楽だと思えることをやる、という時間を過ごすのがいいのではと思う。寝ることが楽なら寝る。食事したらよさそうと思ったら食事をする。どうしても休職当初は置いてきた仕事があり、罪悪感が強く感じるかと思うが、それも徐々に和らいでいくと思う。自分も、休めてそこからエネルギーを蓄えて元気になれた気がしている。自分は復職できるかなと思って産業医さんと面談し、復職前のステップとしてリヴァBizを紹介された。迷いもあったが、結果的には利用してとても良かった。

休職者利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?

復職するときは、どうしても不安を抱えた状態だと思うが、その不安をなるべく小さくするために活用できるのではないかと思う。自分は利用開始時から週5日の利用をしたが、体調によっては自習なども組み合わせるなど、体調に合わせた柔軟に対応をしてもらえると思うので、使い勝手は良いと思う。また、客観的に自分を振り返る時間、客観的にフィードバックしてもらえることは、職場に戻るとなかなかできない。そのことを準備期間にできることは、すごく良いことだと思う。

この記事をシェアする
トップ
トップ