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産業医(人事)から紹介をされたときの印象は?
私の場合、仕事の疲れが溜まり体調の悪化を感じた為、産業医に相談したのがきっかけだった。1か⽉だけ回復期間として休暇をもらい、いざ復帰しようと思っていたところでリヴァBiz利⽤の話があった。正直な気持ちとしては、「しっかり休めたので疲労も回復し、もう働ける、休んだ分も早く取り戻したい」と感じていた中での打診であったことから、素直にリヴァBizを活用しようという気持ちにはなれなかった。
どんなことを取り組んだのか?
利用開始当初は何か学ぼうというよりも、毎日しっかりと出席して「もう働ける」という実績を作り、一日でも早く復帰することを目的としていたことから、自分自身に対する課題意識や改善する意識等はあまりなかった。それが色々なプログラムに参加して、利用者さんとの関わりを通じて、自分の中で少しずつ課題に気づき始めた。今日はどういう目的でプログラムに参加しようかとか、気付きをどう今後に活かそうか考えるように自分自身が変化してきた。
「自己分析」や「未来地図」といったキャリアや生き方を考えるプログラムでは、当初は表面的な捉え方をして満足してしまう傾向があった。しかし、様々なフィードバックを受けたことで深掘りすることができ、これまでと違った視点で気づきを得られるようになった。またそれによって、これまで点と点でしかなかったプログラムが、自分の中で一本の線に繋がるような実感が得られた。
リヴァBizを利用したことで得られた変化は?
「周囲からどう見られているかを気にしている、周囲と自分を比較してしまう」課題を認識できたことが大きな気づきだと思う。以前までは、こう発言すれば、こう行動すれば(相手にとって)よい方向に受け取ってもらえる、と思っていた。自分がどうしたいかについてはあまり考えておらず、発信もしていなかったと思う。自分がどう感じ、どう思ったのかをプログラムの中で繰り返し発信することにより、自分の気持ちを捉えることができ、それに従うことで気持ちが楽になることが実感できた。そうした経験を通じ、より「自分の人生を⽣きている」感覚が得られるようになった。
休職者へのアドバイスは?
私は当初「職場復帰するための手段」だけの為に利用を開始したが、自己理解が進んでいくと自分の思考のクセや傾向が見えてきて、それに応じた自分の課題が見えてくるようになった。そこから徐々に自分の目的も「職場復帰」ではなく「より自分が生きやすくなるには」にシフトしていった感覚がある。リヴァBizを利用したことは、長い人生を生きていくための重要なメンテナンス期間だった気がする。リヴァBizはひとつのきっかけに過ぎないとは思うが、ひとりで気付きを得ることは限界があると思うので、専門家のアドバイスや同じような悩みをもった方々と支え合いながらの自分自身を見つめ直すことは、非常に有益、且つかけがえのない貴重な期間になると思う。
休職者が利用したいと思えるような人事や産業医からの声かけは?
会社からあまり詳しい説明はなく、とりあえず利⽤してみてはどうだろうかという打診だった印象がある。会社視点で、休職者に対してどのような問題意識を感じていて、それをリヴァBizでどのように解決出来るのか等、もう少し具体的に提⽰してもらった方が利⽤意欲は増すのではないかと感じる。