「うつ病におすすめの仕事・職種」を探しているあなたへ。人生の可能性を狭めない「向いている仕事・働き方の選び方」を解説!

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うつ病などのメンタル不調で休職中の方や「もう仕事を続けられない」と限界を感じている方にとって、「今の働き方のままで大丈夫だろうか?」という不安は、非常に切実な想いであることでしょう。

「こうすれば無理なく幸せに働ける!」という唯一の「正解」を求めて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

確かに、心身の負担が少ない仕事内容や職種、自分のペースで進められる業態など、一般的に「うつ病の方に向いている」とされる仕事の特徴は存在します。

しかし、そうした情報だけを根拠に、「うつ病だから、今の仕事を辞める」「うつ病にはこの仕事しかない」と選択肢を限定してしまうことは、かえってご自身の可能性を狭めてしまうリスクをはらんでいます。

なぜなら、仕事でストレスを感じるポイント、集中力を維持できる環境、そして「これなら頑張れる」と思えるやりがいは、精神疾患の有無に関わらず、人によって全く異なるからです。

この記事では、「うつ病」など精神疾患という枠に過度に囚われることなく、「本当に自分に合う働き方」を見つけていくための考え方や視点を、具体的に解説していきます。

うつ病の人に「おすすめの仕事」は本当にあるの?(一般論に潜む落とし穴)

一般的に「うつ病に向いている仕事内容や職種」としては、以下のような特徴が挙げられます。

  • 人との関わりが少ない仕事
  • ルーティン(仕事の手順)の決まっている仕事
  • 在宅ワーク(リモートワーク)
  • ノルマや残業の少ない仕事

 

しかし、これらの仕事が本当にあなたに合うとは限りません。確かに心身への負担が少なそうに見える仕事の特徴ですが、個人の適性や見落としがちな「落とし穴」が存在するので注意が必要です。

1. 「人との関わりが少ない仕事」の落とし穴

メリット

対人ストレスがうつ病のきっかけになった方にとっては、コミュニケーションの負担を大幅に軽減できる可能性があります。一人で黙々と業務に専念できるのであれば、負荷も少ないと言えるでしょう。

落とし穴(デメリット)

一方で、人との関わりが少ない=他者や同僚との関係性が薄いということは「困ったときに周りに相談できる人がいない」「かえって孤独感を強めてしまう」「体調不良時などに仕事を同僚に代わってもらうなどの調整が難しい」等といったリスクも伴います。

2. 「ルーティンの決まっている仕事」の落とし穴

メリット

業務内容や手順が定型化されている仕事は、判断やタスク管理の負荷が減ります。生活リズムも安定しやすく、規則正しい生活を送る助けになるでしょう。定型的な仕事を淡々と行うことが苦でなければ、向いている仕事と言えると考えられます。

落とし穴(デメリット)

ただし、どんな仕事にも「イレギュラーな事態」は発生します。また、うつ病の症状による「体調の波」や気分の変動が激しい場合、定型的な仕事であっても「今日はこの作業がつらい」と感じてしまう可能性があります。
人によっては定型的な仕事が「意欲が持てない」「やりがいを感じられない」と、かえって苦痛になることもあります。

3. 「在宅ワーク(リモートワーク)」の落とし穴

メリット

通勤による心身の疲労がなく、自宅などの自分が安心できる場所で働くことができるのは大きな利点です。体調に合わせて、人目を気にせず休憩を取りやすい場合もあります。

落とし穴(デメリット)

「自宅や自室をはじめ、どこでも仕事ができてしまう」という環境は、公私の区別があいまいになりやすいという側面もあります。
気持ちを切り替えて休むことが難しくなったり、知らず知らずのうちに働きすぎてしまったりするケースも少なくありません
また、チャットなど文字中心のやり取りが中心となるため、孤独感を感じたり、対面よりも密なコミュニケーションが取りづらかったりすることもあります。

4. 「ノルマや残業が少ない仕事」の落とし穴

メリット

過度なプレッシャーや長時間労働が不調の原因だった方にとって、ノルマや残業の少なさは非常に重要な条件です。募集要項で残業時間の目安を確認することは、自分を守るために欠かせない視点と言えるでしょう。

落とし穴(デメリット)

「個人のノルマ」はなくても、「チームの目標や営業成績」や「締切・納期といったスケジュール」といったさまざまな形態のプレッシャーは存在します。また、残業の量は、部署や時期によって大きく異なるケースも多く、入社前のイメージと現実に差が出ることもあります。

 

このように「うつ病に向いている」とされる仕事や環境も、メリットとデメリットが表裏一体で存在します。大切なのは、「うつ病だからこの仕事のほうが良い」と焦って仕事を辞めたり転職を進めることではありません。「自分は何にストレスを感じ、何なら許容できるのか」をしっかり分析し、特性を見極めることが本当のスタートとなります。

本当のスタート地点:あなたの「取扱説明書」を作る(自己理解・分析)

まずはじめにに行っていただきたいのは「どんな仕事をするか」で悩む前に、「自分を理解・分析すること」です。自分自身の特性や価値観、どんな症状が出やすいか等を理解し、あなたの自身のための「取扱説明書」を作ることで、病気を抱えながらも、

  • 今の仕事のままで、対処を工夫しながら働き続ける
  • 今の仕事を辞めて、自分の生き方や価値観に合った別の仕事に就く

 

といった選択肢を、冷静に判断し、選ぶことができるようになります。

弊社のリワークサービス「リヴァトレ」(※1)では、「自身の働き方・生き方の再構築」という視点を重視し、キャリアや価値観を見つめ直すプログラムを行っています。プログラムの中では、以下のように時系列を分けて検討することで、自分自身の分析を深めます。

  1. 「現在」:その人自身の仕事に対する現在の価値観の確認
  2. 「過去」:これまでの仕事の中で、モチベーションが高まっていた時期の分析をし、「自分は何にやりがいを感じていたか」、「どんな環境だと安定していたか」を振り返る
  3. 「未来」:将来どのような状態で働いていきたいかを具体的に描き出し、理想の働き方や生活をイメージしながら、そこに近づくための道筋を考える
  4. 「その先の備え」:実際に復職・転職したら、どのような困難が待ち受けていそうかを事前に想定し、「調子が崩れそうなときにどう対処するか」「誰に、どのように助けを求めるか」といった具体的な対策を考えておく

 

またストレスコーピング(ストレス対処)のプログラムでは、心身の体調を崩す前の「きっかけ・注意サイン」に着目します。崩れる前の「予兆」の段階で手を打てる方法を検討して身に付けていくことで、ご自身のストレス状態に気づきやすくなり、早めに対処する力が育っていきます。

これらを継続的に身に付けていくことで、仕事環境下でのうつ病の悪化や再発を予防し、日常生活や仕事への悪影響を減らすための土台を作ることができます。

※1 リワーク(Re-Work:再び働く)とは、うつ病などの精神面の不調で休職または離職した方を対象に、職場・社会復帰を目指すプログラムのことです。株式会社リヴァのサービス「リヴァトレ」では、主に休職中の方や離職された方に向けてプログラムを提供しています。

うつ病になった後も、仕事を続けるために必要な3つの調整ポイント

自己分析を行ったうえで、働く環境を調整することができれば、今の仕事を続けられる可能性が高まります。ただし、そのためには「これまでと同じ働き方」を一度リセットし、「治療と両立できる働き方」「継続して働き続けられる方法」を模索していくことが必要です。

ここでは、今の仕事を続けるために検討すべき3つの調整ポイントについて解説します。

ポイント1:「働き続けられるかどうか」を主治医と相談する

まず今の自分が「働き続けられる状態かどうか」の判断について、主治医としっかり相談してください。うつ病の症状により、正常な判断が難しくなっている場合があるため、「これくらいなら大丈夫」「休むと迷惑がかかる」といった無理な自己判断をしてしまいやすくなります

そのため、必ず主治医に、現在の業務内容や勤務時間、ストレス要因を具体的に伝え、「今の仕事を続けても治療に支障がないか」「どのような配慮があれば仕事を続けることが可能か」という医学的な意見をもらいましょう。この「主治医の意見」は、会社に環境を調整してもらうための重要な根拠となります。

ポイント2:会社の「環境(合理的配慮)」を相談する

今の仕事を続ける方向で考える場合、次に検討したいのが会社側との環境調整です。産業医や人事の担当者などと面談の機会を設けることを検討してみてください。

会社には、「従業員が健康で安全に働けるよう配慮する義務(安全配慮義務)」があります。また、「障害や疾患がある従業員から意思の表明(申し出)があった場合、過度な負担がない範囲で配慮を行うこと(合理的配慮)」が求められています。

具体的には、以下のような調整を相談してみましょう。

  • 業務量の調整: 残業を制限する、担当業務を減らす。
  • 業務内容の変更: プレッシャーの強い部署や業務から、比較的負担の少ない業務への一時的な変更など。
  • 勤務時間の変更: 時短勤務、フレックスタイム制の活用、ラッシュ時を避けた時差出勤など柔軟な働き方の導入。
  • 配置転換: 高圧的な上司や、人間関係のトラブルが原因である場合の部署異動。

 

これらを相談する際は、自分一個人の意見として出すのではなく「主治医の意見書や診断書」に医学的判断として配慮事項を盛り込んでもらい、会社に提出するほうが効果的です。また、こうした配慮事項に関連する話は、直属の上司だけでなく、人事担当者や産業医を交えて話し合うことをお勧めします。

ポイント3:あなた自身の「働き方のクセ」を見直す

社内環境を変えると同時に、あなた自身の「働き方のクセ」に向きあい、改めて見直す必要があります。うつ病になりやすい方は、一般に「責任感が強く、完璧主義な傾向があり、周りに助けを求めることにとまどう(一人で抱え込む)」傾向があると言われます。

うつ病になった時こそ「今は治療優先期間だから、60点で合格としてよい」「辛い時は早めにアラートを出すのも仕事の一部」というように、今までと異なるマインドに切り替えていきましょう。

あえて「頑張りすぎない」ことを目標にし、業務の優先順位をつけ、今日やらなくていいことは明日に回す勇気を持つことも仕事を長く続けるための重要なスキルです。

 

「今の仕事を続ける」という選択は、決して「我慢して現状維持をする」ことではありません。 主治医、産業医、会社、そしてあなた自身が協力し合い、今の自分に合った持続可能な働き方を作り上げていくことだと言えます

一人で抱え込んで無理をするのではなく、周囲のリソース(資源)を使いながら、「今の自分に合った働き方」へと環境を変化させていくことが、結果として長く安定して働くことにつながります。

新たな仕事・働き方を探すために活用すべきサポート

今の仕事を続けるのではなく、うつ病の状態でも働ける他の仕事を探すという選択をする場合、自分一人で情報収集することも大事ですが、仕事探しをサポートしてくれる資源を活用することも重要です。

特にうつ病で仕事から遠ざかっていた期間があるならば、社会活動への復帰を段階的に支援し、就職後の職場定着もサポートしてくれる機関を活用することで、無理のない再スタートに繋がりやすくなります。

1. 生活訓練、就労移行支援機関などでのリワークを利用する

リワーク施設では復職・再就職後の再発防止のための訓練を受けることができます。その際、多くの施設では「就職後のフォローアップや職場定着支援」も行うため、就職後に困りごとが生じた場合でも、定期的な面談などを通じて支援を受けられ、安心して働き続けられるでしょう。

株式会社リヴァでもリワークサービス「リヴァトレ」を東京や仙台、大阪などで展開しています。適応障害やうつ病等が理由で休職中の方や、職場を退職し再就職先に向けた準備を行う方を対象に、復帰に向けた訓練の場を提供しています。

復職・就労後も、職場定着をサポートするための面談や、企業の担当者との面談の同席、メール等を用いた相談対応などを行っていますので、復帰後も支援を続けながら働くことができます。

2. ハローワークを利用する

ハローワーク(公共職業安定所)は、国(厚生労働省)が運営する雇用サポート機関です。仕事をお探しの方に向けて、無償でサービスを提供しており、うつ病等の精神疾患を抱える方への支援も行っています。

具体的には、ハローワーク内に「専門的な知識をもつ職員・相談員を配置」しており、求人情報の紹介だけでなく、仕事や就職に関する情報提供や相談に応じています。

精神障害などの障害者手帳をお持ちの方に向けた専門の窓口もあります。

3. 転職エージェントを利用する

転職エージェントは求職者と企業の間に入り、転職活動をサポートする民間のサービスです。その中にはメンタル不調の方の転職や求人の紹介に強みを持つ会社も存在します。

面接対策や履歴書添削なども無料で行ってもらえるため、転職活動そのものの負担を軽減できる点もメリットです。また、うつ病に理解のある社内風土の企業に関する情報なども得られる可能性があります。

Web関連の職種など、在宅でできる求人を扱うエージェントも増えてきています。

4. その他のサービス

この他にも、うつ病の方の就労を支援するサービスとして、「障害者就業・生活支援センター」や、ハローワーク等の地域の機関と連携する「地域障害者職業センター」があります。

身体や精神の不調に合わせて、短時間のアルバイトから始めたいという希望がある場合は、地域の就労支援センターが相談に乗ってくれることもありますので、相談してみてください。

 

それぞれの支援機関には特徴があります。仕事を変えることを検討する際には、その決断をする前に家族や主治医の意見を聞いてみる、精神科などの通院をしてカウンセリングを受けているのであればカウンセラーとも相談してみるなど、自身をサポートしてくれる資源を最大限に生かして判断していくことが大切です。

おわりに

うつ病を抱えたまま働くことに、将来への不安を感じるのは自然なことです。しかし、不安が強い時だからこそ、慌てて仕事を変えたり、自分に向いている仕事を無理して探し出したりするのではなく、落ち着いて自分自身を見つめなおすことが大切です。

安易に「うつ病に向いている仕事」を選ぶのではなく、まずは今の自分にできる対処法をひとつずつ取り入れながら、将来のことを考えていく。そのような進め方も、一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

自分に合った仕事探しに活用できる「リヴァトレ」

株式会社リヴァでは、民間のリワークサービス「リヴァトレ」を運営しており、創業からの約15年間で2000人以上の復職・再就職を支援してきました。

「生活リズム」「ストレス対処」「働く力の向上」「生き方・働き方の再構築」の4つの軸のプログラムの中から、ご自身の課題や目標に合わせてカリキュラムを組むことができます。

リヴァトレのスローガンは、「戻ろう、ではなく、進もう。」です。

一般的なリワークでは「復職」をゴールにしていることがほとんどですが、 リヴァトレが大事にしているのは、利用者の方のその後の「人生」です。

メンタルダウンの経験を、それまでの自分を見つめ直す転機にして、新たな働き方・生き方に納得感をもって踏み出していただける支援を目指しています。

そのきっかけになることを目的とした独自のプログラム「イキカタサガシ」について、以下の記事でご紹介しています。

再発を防ぐ準備をしながら、「自分らしい生き方とは何か」を探求したい方は、ぜひ一度検討してみてください。

▶リヴァトレ公式サイト:https://liva.co.jp/service/training

まずは無料パンフレットをご覧ください

リヴァトレは、うつなどのメンタル不調でお悩みの方の復職・再就職をサポートするリワークサービスです。

復帰に向けて行う取り組みについて、無料パンフレットでわかりやすくご紹介しています。

まずはお気軽にお申込みください。

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